6月20日、東京都墨田区・両国のKFCホールにおいて開催された「全国移動サービスネットワーク総会・シンポジウム」に、移動ネットみやざきを代表して理事長の私と馬場洋光事務局長が参加しました。
今回の総会では、私たち移動ネットみやざきが全国移動サービスネットワークへ正式加盟し、「宮崎支部」として公認を受けることとなりました。設立間もない私たちにとって、この正式加盟は大変意義深く、これからの活動を進めるうえで大きな励みとなる出来事でした。
全国各地から約50名の移動サービス関係者が集まり、それぞれの地域で抱える課題や取り組みについて報告が行われました。普段は宮崎県内で活動している私たちにとって、全国の現場の声を直接聞くことができたことは、とても貴重な経験でした。
今回のシンポジウムでは、「公共ライドシェアの実質化」をテーマに、各自治体の取り組みや地域交通の現状について講演や事例発表、意見交換が行われました。
特に印象に残ったのは、多くの自治体で行政・地域住民・公共交通事業者・福祉関係者が連携しながら、交通空白地域の解消に向けた取り組みが進められていることでした。福祉有償運送だけに頼るのではなく、乗合タクシーや地域交通、福祉タクシー券など、それぞれの地域に合った方法で移動手段を確保しようという姿勢が強く感じられました。
一方で、どの地域にも共通していた課題は、高齢化の進行と交通空白地域の拡大です。利用者の多くは高齢者であり、障害者の利用割合は想像していたよりも少ないという報告には少し驚きました。しかし、それぞれの地域が「移動できることは生活を支えること」という共通認識のもと、地域ぐるみで課題解決に取り組んでいることがとても印象的でした。
その一方で、宮崎県の現状を改めて考える機会にもなりました。
宮崎県でも交通空白地域や移動困難者の問題は年々深刻になっていますが、行政と民間事業者との連携はまだ十分とは言えず、多くの事業者が限られた支援の中で地域の移動を支えています。今回、全国の事例を知ることで、行政・地域・公共交通・福祉事業者が一体となって取り組むことの重要性を改めて実感しました。
もちろん、都市部で成果を上げている取り組みをそのまま宮崎に当てはめることは簡単ではありません。公共交通事業者の数や地域特性など、それぞれの事情が異なるため、宮崎には宮崎に合った仕組みを考えていく必要があります。
また、国土交通省の講演では、地域交通政策の方向性や、地域ごとの実情に応じた柔軟な取り組みの必要性について学ぶことができました。
今回正式加盟したことで、今後は全国の仲間との情報交換や事例共有を積極的に行いながら、宮崎県に適した移動サービスのあり方を模索していきたいと思います。
今回の総会・シンポジウムを通じて強く感じたのは、「移動」は単なる交通手段ではなく、人と地域、そして暮らしをつなぐ大切な社会基盤であるということです。
誰もが住み慣れた地域で安心して外出できる社会を目指し、私たち移動ネットみやざきも全国の仲間と力を合わせながら、一歩ずつ着実に活動を積み重ねていきたいと思います。
今回学んだことや出会った皆様とのご縁を大切にし、その経験を宮崎での活動へしっかりと活かしていけるよう、これからも努力を続けてまいります。



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